2025.01.31

日本の小中学生、算数・数学、理科ともに上位
IEAの国際到達度調査

国立教育政策研究所は2024年12月4日、小・中学生の算数・数学と理科の国際的にな到達度調査「ТIМSS2023」の結果を公表しました。日本の小・中学生はともに、すべての教科の平均点で参加国・地域の中の最上位グループに位置付けられる成績でした。

ТIМSSは、初等・中等教育における数学と理科の学力を国際的に比較するために国際教育到達度評価学会(IEA)が行っている調査で、95年に始まり、以降4年ごとに実施されています。教科調査に加えて児童生徒や学校関係者に対する質問調査もあわせて行われています。

23年調査は、小学生は58の国・地域から約36万人、中学生は44の国・地域から約30万人が参加。日本からは141校の小学4年生3875人、133校の中学2年生3905人が参加しました。

日本の小4の平均得点は、算数が591点で5位、理科が555点で6位。中2の平均得点は数学595点で4位、理科557点で3位でした。

小4算数の平均得点が日本よりも高い国・地域は香港(594点)、韓国(594点)、台湾(607点)、シンガポール(615点)。小4理科はイングランド(556点)、トルコ(570点)、台湾(573点)、韓国(583点)、シンガポール(607点)。

中2数学の平均得点が日本よりも高い国・地域は韓国(596点)、台湾(602点)、シンガポール(605点)でした。中2理科は台湾(572点)、シンガポール(606点)でした。

日本の平均得点は小・中学生いずれも、算数、数学、理科ともに高い水準を維持。ただ理科は前回調査と比べて平均得点が低くなり、小4では「知識」領域の得点が他の領域に比べて低くなりました。


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