ChatGPTをはじめとする生成AIが急速に普及するなか、情報通信業のPiftee(本社・横浜市)は、小中学生の保護者を対象に「小中学生の生成AI利用と調べ方に関する実態調査2026」を実施しました。小中学生の6割超が生成AI(ChatGPT等)の利用経験があり、約12%が「日常的に使っている」という実態が明らかになりました。
一方、保護者の67%が子どもの調べもので「AIの回答を鵜呑み(うのみ)にしている」と感じ、7割以上が子どものAI利用に不安を感じているという結果でした。
調査は4月、小中学生の生成AI利用状況とAIを使った調べものの仕方について把握するため、小学3年生〜中学3年生の子どもを持つ保護者300人を対象にインターネットを利用して行いました。主な調査結果を紹介します。

■小中学生の61.2%が生成AI(ChatGPT等)の利用経験あり、11.6%が「日常的に使っている」。学年により大きな差
生成AIの利用経験(「日常的に使っている」「たまに使っている」「1~2回使ったことがある」の合計)は、小学3年生で46.7%、小学6年生で72.0%、中学1年生以降では約76%に達しています。平均では61.2%となっています。
「日常的に使っている」と回答した割合も平均で11.6%、小学3年生の7.8%から中学3年生では22.2%へと約3倍に増加しており、学年が上がるほどAIが日常の情報収集ツールとして定着している実態が明らかになりました。

■ 調べ物の第一手段として生成AIを選ぶ子どもは9.9%。YouTube(11.9%)とほぼ同水準で第4位に浮上
「お子さんが何か知りたいことがある時、最も多く使う手段は?」という問いに対し、「家族に聞く」が36.4%で最多となり、次いで「Google等の検索エンジン」が35.0%でほぼ同率でした。
注目すべきは、「ChatGPT等の生成AI」が9.9%で第4位に位置していることです。YouTube(11.9%)とほぼ同水準であり、生成AIが小中学生の情報収集手段として存在感を増しつつあることが読み取れます。
また、「使ったことがある手段(複数回答)」では、「Google検索」と「家族に聞く」がともに79.6%で同率1位、YouTube(54.8%)、友達(51.7%)、生成AI(36.4%)と続きました。3人に1人以上が、調べ物の手段として生成AIを経験していることがわかります。

学年別に見ると、小学3年生では「家族に聞く」が48.9%と約半数を占め、Google検索は24.4%にとどまります。一方、中学1年生になるとGoogle検索が58.8%に急伸し、「家族に聞く」は29.4%に減少します。
さらに、小学6年生では「生成AI」が24.0%で第2位に浮上。小学校高学年から中学生にかけて、情報収集の主体が人(家族)からデジタル(検索・AI)へと移行する転換期にあることが見て取れます。

■ 保護者の5割超が「調べ方が変わった」と実感。4割が「AIへの質問が増えた」
「1年前と比べてお子さんの調べ方に変化を感じますか?」という問いに対し、「大きく変わった」(10.5%)と「やや変わった」(43.9%)を合わせた54.4%の保護者が変化を実感しています。
変化の内容(複数回答)では、「生成AIに質問することが増えた」(40.0%)、「YouTubeで調べることが増えた」(28.7%)、「家族に聞くことが減った」(23.1%)、「本を使わなくなった」(21.2%)と、デジタルツールへの移行を示す回答が上位に並びました。
一方、「Google検索を使うことが減った」は18.1%にとどまりました。この結果から、生成AIがGoogle検索を「置き換えている」のではなく、新たな情報収集手段として「追加」されている状況がうかがえます。

■生成AI利用経験のある子どもの67.4%について、保護者が「AIの回答を鵜呑みにしている」と回答
生成AI利用経験のある子ども(175名)の保護者に限定すると、67.4%が「AIの回答をそのまま鵜呑みにしていると感じたことがある」(「よくある」「たまにある」の合計)と回答しました。
さらに、生成AIの回答が間違っている可能性があることを子供が理解しているかを問うと、「あまり理解していないと思う」「まったく理解していないと思う」の合計が45.2%に上りました。生成AIの便利さを享受する一方で、情報の信頼性を見極める力が十分に育っていない現状が浮き彫りになっています。

■子どもの検索リテラシーに不安を感じる保護者は74.1%。一方、AI利用に関する家庭内ルールがある家庭はわずか5.3%
子どもの情報の調べ方や検索リテラシーについて、74.1%の保護者が不安を感じている(「とても不安」13.6%+「やや不安」60.5%)ことが分かりました。
しかし、AI利用についての家庭内ルールを問うと、「ルールはない」が51.4%と過半数を占め、「明確なルールがある」と回答した家庭はわずか5.3%にとどまりました。不安を感じつつもルール整備が追いついていない「対策の空白地帯」が存在します。

■ 子どもに求めるスキル、「AI時代の検証力」が「従来の検索力」を上回る
保護者が子どもに身につけてほしい情報リテラシースキルとしては、「複数の情報源を比べる力」(27.4%)と「AIの回答が正しいか自分で確かめる力」(27.2%)がほぼ同率で上位に並びました。
従来型の「検索エンジンで正しい情報を見つける力」(17.0%)を約10ポイント上回っており、保護者の意識が「いかに検索するか」から「いかにAIの回答を検証するか」へと移り変わりつつあることが示唆されます

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