明治大学駿河台キャンパスのリバティタワー(明治大学提供)
リクルート(東京都)が運営する「リクルート進学総研」はこのほど、全国の高3生を対象に大学選びの動向を調べた「進学ブランド力調査2025」の結果を公表しました。関東甲信越エリアの生徒の「志願したい大学」は1位が明治大学、2位は早稲田大学、3位に立教大学と、ベスト3を私立大学が占めました。「知っている大学」のトップは東京大学、2位が青山学院大学と明治大学でした。
調査は4-5月、同社が運営する「スタディサプリ」会員から高3生を抽出してインターネットで実施。約1万5000人の回答を集計しました。一部は全国を7エリアに分けて分析していますが、関東甲信越エリアは東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、新潟、山梨、長野の1都9県になります。
「志願したい大学」をエリア別に分析し、各エリアで上位3大学をまとめたのが次の表。リクルート進学総研では、関東甲信越のほか東海北陸、関西、東北、九州沖縄の5エリアで私立大学が1位となり、私立大学人気の高まりが見える結果になったとしています。
関東甲信越エリアの20位までは次の通りです。
エリア別に「知っている大学」を聞いた結果のトップ3です。(知っている大学は「特徴を知っている」または「名前だけ知っている」と回答した割合の合計)
関東甲信越エリアの「知っている大学」20位まで。
「国公立」「私立」の志向を全体で集計したのが次のグラフ。「国公立の大学にぜひ行きたい」と「どちらかといえば国公立の大学に行きたい」の合計(46%)の方が、「私立の大学にぜひ行きたい」と「どちらかといえば私立の大学に行きたい」の合計(41%)よりも5㌽上回る結果に。前年と比較すると、「どちらかといえば国公立の大学に行きたい」「まだわからない」「どちらかといえば私立の大学に行きたい」が1~2㌽ずつ増加しており、決め切れていない層が増えていることが分かります。
「進学する学校を選ぶとき重視すること」を聞いた結果は次のグラフ。上位3項目は「交通の便が良い」、「学びたい、興味ある学部や学科がある」、「教育内容のレベルが高い」となりました。前年と比較すると、1位「交通の便が良い」は4位から、3位「教育のレベルが高い」は9位から順位が上昇しています。
〇調査の詳細はこちら(リクルート進学総研のホームページ)