記念写真に納まる県高校選抜吹奏楽団の4人(前列の青いユニフォーム。中央の武田教育長をはさんで左から熊坂さん、有賀さん、金原さん、中瀬さん)
県高校文化連盟吹奏楽専門部の創立50周年を記念し、昨年12月に音楽使節として県から台湾へ派遣された県高校選抜吹奏楽団の団長、副団長ら4人の生徒がこのほど、県庁に武田育夫教育長を訪ね現地の高校生らとの交流の成果を報告しました。4人は5日間の遠征で、「言葉は通じなくても音楽を通して一つになれる貴重な体験ができました」と強調していました。
県高校選抜吹奏楽団は、県内24高校からオーディションで選ばれた64人で構成。台湾では、高雄市、嘉義市、台北市、新北市淡水で合同演奏会や国際音楽祭に参加したほか、現地の高校生らと交流したりホームステイや観光を楽しんだりしました。
団を代表して訪れたのはともに2年生で、団長でクラリネット担当の有賀りつかさん(松本第一高校)、副団長でトランペットの金原寅之助さん(豊科高校)、同じく打楽器担当の熊坂芳介さん(松本蟻ケ崎高校)、コンサートマスターでクラリネットの中瀬仁和さん(諏訪清陵高校)の4人。
感想を聞かれた生徒たちは、「英語で交流しましたが、台湾の高校生は英語が母国語ではないのにスラスラと話すのに驚いた」「ホームステイ先の高校生がフレンドリーで楽しかった」などと振り返っていました。
武田教育長は「今回の派遣で、音楽という世界共通の表現方法で交流できたことは、皆さんにとって財産です。これからの自分に役立ててもらうとともに、遠征に行けなかった仲間たちにも成果を伝えてください」と激励しました。