県教育委員会は10月25日、県内の中学3年生を対象に行った「2025年度高校入学志願者第1回予定数調査(第1回志願調査)」の結果を発表しました。公立高校が新しい制度による入学者選抜になるため受験生の志願動向が注目されていましたが、募集人員が前年より約2割増えた公立前期選抜では、全日制の志願者が1%増にとどまり、普通科や家庭科の志願者は逆に減少しています。
調査は、➀公立前期選抜で志願したい高校・学科➁現時点での志望校・学科(公立全日・定時制、私立全日制、長野高専、県外高校の中から1校だけ記入。未定もあり)を聞いています。
それによると、高校志願予定者は全体で1万6520人(前年調査1万7319人)。志願予定先の内訳は、公立全日制(後期選抜)1万3278人、私立全日制1879人、県外志願472人、公立定時制359人、長野高専203人、未定329人となっています。
全志願者に占めるそれぞれの割合は、公立全日制80%、私立全日制11%、県外志願3%、公立定時制2%、長野高専1%、未定2%。公立全日制が前年より割合を落としている一方、私立全日制、公立定時制、県外志願がややアップしています。公立全日制を学科別にみると、総合学科、特色学科、普通科の割合が前年調査よりも低下しているのが目立っています。
公立前期選抜には、ほぼ前年調査時並みの5104人が志願。募集人員に対する倍率でみると1.14倍で、前年の1.33倍を大幅にダウンしました。学科別では、特色学科を除き他学科はすべて前年より低下。特に、普通科のダウンが著しい結果となっています。
▶高校・学科別の志願予定数はこちら(県教育委員会のホームページ・PDF)