2024.05.15

県内高校生の英語力、2年連続で全国平均上回る
文科省の英語教育調査

文部科学省の調査だと、信州っ子の英語力は、中3生が全国レベル以下、高3生は全国レベルを上回るという奇異な現象が(写真:写真AC)

長野県の中学3年生、高校3年生の英語力は、中3が依然全国平均を下回っているものの高3は昨年に続いて全国平均を上回ったことが、文部科学省がこのほど公表した2023年度「英語教育実施状況調査」で分かりました。文科省の英語力基準(英検だと中3は3級レベル相当、高3は準2級相当)を上回った生徒の割合を調べました。全国平均が中3で50.0%、高3で50.6%だったのに対し、信州っ子は中3が43.5%、高3が51.1%でした。

文科省は、基準を上回る生徒の割合を中3、高3とも27年度までに「60%以上」を目標にしています。今回の調査では目標に届かなかったものの、前回の調査(22年度)に比べると中3が0.8㌽、高3が1.9㌽いずれも高くなっていました。長野県は、中3が前回調査より2.7㌽低くなりましたが、高3は0.8㌽上昇しました。

この結果、長野県の割合を都道府県別(中3は政令指定都市を除く)で見ると、中3が全国31位、高3が17位でした。中3の英語力が全国平均を下回ったことについて県教育委員会は、「調査結果をしっかり受け止め、(英語力向上のため)学習到達目標『CAN-DOリスト』のさらなる活用などを図っていきたい」と話しています。

また、英語担当の先生が文科省の基準(英検準1級相当)以上の資格を取得している割合は、長野県の場合、中学校は45.0%(全国平均44.8%)、高校が92.1%(同80.7%)でいずれも全国平均を上回っています。

●調査結果をもっと知りたい人はこちら(文部科学省のホームページ)から