放課後学習支援など教育サービスのトモノカイ(本社・東京)はこのほど、東京大学に通う300人の学生を対象に、東大を志望したきっかけなどを調査した結果を公表しました。大学入学前に現役東大生と交流したことがある人は6割で、東大を目指したきっかけは「学校や塾での勧め」に次いで「中高などでの現役生との交流」や「オープンキャンパス」が多く、現役東大生との触れ合いが志望に影響していることがわかりました。
調査は今年1月、同社の教育系アルバイト紹介サイトに登録する現役東大生(大学院生含む)を対象にインターネットで行い、300人の回答をまとめました。以下、調査の概要を紹介します。(データ等は「トモノカイの調査」より)
■調査結果① 東大生の6割が「大学入学前に現役東大生と交流」
現役東大生300人に「大学入学前、現役東大生と交流したことはありますか?」と質問したところ、「ある」と答えたのは59.7%と6割近くが東大に通う現役生の姿をみていたことがわかりました。
■調査結果② 東大目指したきっかけ 3割は現役東大生との交流
東京大学を目指したきっかけは、「学校や塾の先生、家庭教師に勧められた/影響を受けた」(31.8%)に次いで「中学や高校でOBOGなど(家族・親族以外の)現役東大生と交流する機会があった」(16.8%)と「東大のオープンキャンパスに行った」(15.7%)が多く、3割以上が現役東大生との触れ合いがきっかけになったことが明らかになりました。
一方「家族や親族に東大卒がいた」はわずか9.8%。「雑誌や新聞、WEB、入学案内の記事を読んだ」(7.4%)、「ドラマなどテレビに出ている現役/OBOGの東大生を見た」(5.2%)、「SNSで現役/OBOGの東大生の学生生活を知った」(3.1%)、とメディアやSNSの情報がきっかけになった東大生は15.7%でした。
■調査結果③ 東大を目指し始めたのは8割が高校
また、東大を本格的に目指し始めた時期を聞いたところ、最も多かったのは「高校生」で80.7%でした。「中学生」と答えたのは11.7%で、9割以上が中高時代に東大を目指し始めたことがわかりました。
■調査結果④ 入試の前日、3割は「特別なこと何もしなかった」
また「入学試験の前日にしたことは何ですか」という質問もしたところ(複数回答)、「長時間の睡眠をとった」と回答したのが125人で最も多く、次に多かったのは「試験会場の下見や会場近くでの前泊をした」(114人)でした。回答者の28%となる86人は「特別なことは何もしなかった」と回答し、「好きな音楽を聴いた」(74人)や「教員や塾の講師、家族、友人と話した」(60人)と普段通りの生活でリラックスすることを意識した人も多くいました。