県教育委員会はこのほど、中3生らを対象として10月中旬に実施した2024年度高校入試の「高校入学志願者第1回 予定数調査(第1回志願調査)」結果を公表しました。高校へ志願を予定しているのは1万7139人で前年調査より520人の減少になっています。
このうち、公立全日制の前期選抜(自己推薦型入試)には5056人(前年同期5233人)が志願を予定し、募集人員(24年度が未確定のため本年度の入学定員で算定)に対する倍率は1.33倍。後期選抜(一般入試)には1万3849人(同1万4434人)が志願予定で倍率は1. 36倍となっています。倍率を前年同期と比較すると前期0.02㌽、後期0.05㌽いずれもダウンしています。
学科別では、前期だと普通科(倍率1.24倍)、家庭科(同1.99倍)、総合学科(同1.34倍)が前年同期より倍率を上げ、後期で唯一、倍率がアップしたのは家庭科(2.23倍)となっています。こうした中、私立高校(全日制)の志願予定者増加が目立っています。
公立全日制について、学校別・学科別の志願予定数と倍率は下の表の通りです(公表データをもとにWiLL作成)。前期で最も倍率が高かったのは第3通学区の岡谷東3.75倍、次いで第2の上田千曲・食物栄養3.70倍。以下、第1の市立長野2.91倍、第4の大町岳陽・普通2.86倍、第1の飯山・普通2.75倍などが高倍率となっています。
また、前年同期より倍率が0.5㌽以上アップしているのは、第1通学区で長野工業・土木工学1.90倍(前年同期1.10倍)、長野西中条校1.10倍(同0.40倍)、第2で上田千曲・食物栄養(同2.60倍)、第3で岡谷東(同2.53倍)、赤穂・商2.30倍(同1.68倍)、第4で木曽青峰・インテリア1.15倍(同0.60倍)、南安曇農業・グリーンサイエンス2.35倍(同1.80倍)でした。
後期選抜では、前期を実施しない27校のうち最も高倍率になっているのは第1通学区の長野西・普通で1.86倍、続いて第4の松本県ケ丘・普通1.73倍、松本蟻ケ崎1.71倍、第1の長野吉田1.70倍。また、前年同期より倍率がアップしたのは、第1通学区の長野1.46倍(前年同期1.44倍)と長野西・普通(同1.54倍)、第2の岩村田1.49倍(同1.48倍)、第3の諏訪清陵1.13倍(同0.99倍)、伊那弥生ヶ丘1.30倍(同1.09倍)―の5校のみでした。
次回の志願調査は、12月中旬に実施し、来年1月上旬に公表される予定です。