リクルートの調査研究機関「リクルート進学総研」がこのほど高校3年生を対象に実施した「進学ブランド力調査」で、関東エリアの「志願したい大学」は3年連続で早稲田大学が1位となりました。東海エリアは名城大学、関西大学は関西大学がそれぞれ1位で、いずれも前回調査と同じ結果となりました。
調査は、高校生の大学選びの動向を明らかにするため、2008年から毎年行っています。今調査は関東、東海、関西の1都2府14県の高校に在学する高校3年生15万4091人を対象に、今年3月から4月にかけて郵送とインターネットで実施。1万5302人から回答を得ました。
各エリアの「知っている大学」1位は、関東が早稲田大、東海が東京大、関西が近畿大。大学のイメージについて「活気がある感じがする」は関東と東海が青山学院大、関西が近畿大。「学校が発展していく可能性がある」は関東と東海が東京大、関西が大和大となりました。「教育方針・カリキュラムが魅力的である」は関東が早稲田大、東海・関西が京都大でした。
進学総研はこれらの結果を踏まえ、高校生の進学希望分野の動向を▽工学系以外の情報系希望者が増加▽コロナ禍の影響により観光、外国語、国際系が減少▽女子のキャリア志向の変化により「教育・保育」「家政・生活科学」が減少-と分析。さらに3つのエリアとも私立大学志向が高まっており、その背景には25年に新課程入試が実施されることや、就学支援制度の拡充があるとしました。調査の詳細はこちら。