子どもに望む将来の働き方は、「安定した収入を得られる仕事をしてほしい」が増加、「やりがいを感じる仕事をしてほしい」は大幅減―。マイナビ(本社:東京)が運営する調査研究・情報発信サイト「マイナビ進学総合研究所」がこのほど発表した、全国の高校生の子を持つ保護者を対象に行った「2023年 高校生の進路に関する保護者調査」で明らかになりました。親として悩んでいることは「特にない」が最多で、「学費が工面できるかどうか不安」が続きました。
調査は今年5月、全国の高校1~3年生の保護者を対象に、ウェブフォームに回答してもらう形で実施。有効回答数は1,200人でした。以下、同研究所発表の調査結果の概要です。
子どもの進路選択・学校選びにあたって保護者がほしい情報は、「入試の種類」「入試スケジュール」
子どもの進路選択・学校選びにあたって保護者がほしい情報は、「入試の種類について」が39.4%、「入試スケジュールについて」が38.3%、「就職実績について」が31.1%だった。そのほか、「学費のサポートやお金について(30.8%)」「学部名・学科名・学科で学べる内容について(30.6%)」「取れる資格について(28.8%)」の回答割合が高かった。
■子どもの進路選択・学校選びにあたってほしい情報について(上位抜粋)
子どもの進路選択の悩みは「特に困っていることはない」が最多。次いで「学費が工面できるかどうかが不安」
子どもの進路選択や学校選びについて困っていることや悩んでいることについて、「特に困っていることはない」が34.1%と最も多く、次いで「学費が工面できるかどうか不安」が前回比3.1pt増の27.6%たった。
■子どもの進路選択や学校選びについて困っていることや悩んでいること(上位抜粋)
子どもに望む将来の「働く姿」について、「本人がやりがいを感じる仕事をしてほしい」が39.9%と前回(2020年調査)より大幅に減少し、「安定した収入を得られる仕事をしてほしい」が増加
子どもに望む将来の「働く姿」について聞くと、「本人がやりがいを感じる仕事をして欲しい」が最多となったが、前回(2020年調査)と比べて12.5pt減の39.9%と大幅に減少した。次いで「安定した収入を得られる仕事をして欲しい(25.5%)」が続き、前回よりも5.4pt増加した。昨今の物価高の影響や先行き不透明な社会背景をふまえ、子どもの将来に安定を望んでいると考えられる。
■子どもに望む将来の「働く姿」について(上位抜粋)
保護者が子どもとキャリアについて話している割合は53.5%。子どもが歩みたいキャリアを知っている保護者は45.8%
子ども自身のキャリアについてどの程度話しているか聞いたところ、「話している」は53.5%(「頻繁に話している(9.7%)」+「たまに話している(43.8%)」の合計)だった。保護者が子ども自身の歩みたいキャリアをどの程度知っているかは、「知っている」が45.8%(「よく知っている(11.5%)」+「少し知っている(34.3%)」の合計)となった。
■将来、子ども自身が歩みたいキャリアについてどの程度話したことがあるか
■将来、子ども自身が歩みたいキャリアについてどの程度知っているか
〇調査結果の詳細はこちら(マイナビ進学総合研究所サイト)から確認できます