人工皮革素材クラリーノを製造・販売する化学メーカーのクラレ(本社・東京)は、小学1年生の子どもたちとその親合わせて8000人にアンケートを行い、「将来就きたい職業」「就かせたい職業」を調査しました。子どもの就きたい職業は「ケーキ屋・パン屋」が男女を合わせた総合1位、2位が「警察官」、3位「スポーツ選手」と続きます。「警察官」の割合は男女ともに増えており、20年前に比べ約4倍、4位「消防・レスキュー隊」も2倍に増え、人や街を守る仕事への関心が高まっていることがうかがえました。一方、圧倒的人気だった「スポーツ選手」は半減しました。
5位は「芸能人・歌手・モデル」、6位「医師」、7位「運転士・運転手」、8位「TV・アニメキャラクター」、9位「ユーチューバー」、10位「花屋」。
調査は、昨夏から今年にかけクラリーノ製ランドセル購入者を対象にアンケートを実施。子ども4000人(男女各2000人)とその親4000人を抽出して集計しました。子どもの調査は1999年から、親の調査は92年から毎年実施しています。
子どもが就きたい職業を男女別に見ると、男の子の将来就きたい職業は、「警察官」が過去最高の17.8%で3年連続1位となりました。2016年に登場してから毎年順位を上げている「ユーチューバー」は、今年は5位に入りました。民間企業による宇宙開発・ビジネスが拡大する中、「宇宙関係」が初めて10位に入りました。
女の子の将来就きたい職業は、当調査開始以来25年連続で「ケーキ屋・パン屋」が1位となりました。2位の「芸能人・歌手・モデル」は2年連続で比率が増加。アイドルに憧れる女子が増えているようです。「警察官」は過去最高の4位となりました。
一方、親が子どもに「就かせたい職業」は、男の子の場合は14年連続で「公務員」が1位でした。「会社員」は3年連続で2位に入り、比率は過去最高となりました。安定した職業に就いてほしいという気持ちがより強まっているようです。そのほか、「スポーツ選手」が順位を上げて3位に入っています。
女の子の親は、毎年人気の「看護師」が今年も1位をキープ。3年連続で過去最高比率となった「公務員」が2位でトップとの差を縮めました。「会社員」が昨年から大幅に比率を伸ばして過去最高の3位となり、男の子の親と同じく、安定を求める傾向が高まっているようです。