2023.01.06

【高校入試】都市部校への志望集中くっきり
第2回志願予定数調査

県教育委員会は1月5日、2023年度の高校入試について、昨年12月12日時点で中3生にアンケートした第2回志願予定数調査の結果を公表しました。高校志願予定者1万7521人のうち公立全日制の前期選抜(自己推薦型入試)には31.1%にあたる5453人が志願、募集人員に対する倍率は前年同期と同じ1. 43倍でした。後期選抜(一般入試)には78.8%の1万3815人が志願し、倍率は前年同期を0.01㌽下回る1. 36倍でした。学校・学科別に見ると、高倍率になっているのは都市部の高校に多く、23年度入試も都市部校に志願が集中する傾向は変わらないようです。

調査は昨年12月に、中3生全員に公立の前期選抜、後期選抜それぞれについて第1志望校を調べました。後期選抜では私立高校、長野高専、県外志願、志願未定を含めて聞いています。調査結果の概要は上の表の通りです。

学科別に倍率を見ると、前年同期に比べて前期、後期とも上昇しているのは商業科、家庭科、特色学科、総合学科で、逆に普通科、工業科は両期ともにダウン。農業科は前期はダウンしたものの後期は上昇しています。後期選抜で公立全日制を志願した割合は、4年連続で高校志願者全体の8割を下回る結果でした。

学校・学科別の志願予定数をまとめたのが画像(「2023年度高入学志願者第2回予定数調査」=タップしてご覧ください)です。

公立全日制について、志願傾向を分かりやすくするために当記事では県教育委員会発表のデータから「募集定員に対する後期志願予定数の倍率」を算出しています。第1通学区でこの倍率が高かったのは、長野工業・情報工学の1.48倍、長野吉田1.43倍、須坂創成・農業1.38倍、市立長野と(県立)長野の1.34倍などです。

第2通学区では、岩村田の1.42倍、上田染谷丘・普通の1.34倍、上田千曲・メカニカル工学と野沢北・理数の1. 20倍など。第3同は、下伊那農業・アグリサービスの1.60倍、赤穂・普通の1.39倍、飯田・普通1.36倍、飯田OIDE長姫・電子機械工学1. 33倍など。第4同は、松本蟻ケ崎の1.40倍、松本深志と松本県ケ丘・普通の1.29倍、塩尻志学館1. 17倍などとなっています。いずれの通学区でも倍率の高い学校・学科は都市部の高校に多くなっています。

前期選抜で、倍率が最も高かったのは下伊那農業・アグリサービスの2. 80倍でした。上田千曲・食物栄養と大町岳陽・普通の2.50倍、岡谷東・普通の2.44倍、長野南・普通2.43倍、上田千曲・生活福祉2.40倍が続きます。