NTTドコモ(本社・東京)の調査研究機関「モバイル社会研究所」はこのほど、小中学生と保護者を対象に行った「子どもの動画視聴」についての調査結果を発表しました。小学生の45%、中学生の47%が「YouTube」などの動画を1日に2時間以上も視聴していることが分かりました。
調査は2021年11月に、「YouTube」「テレビ番組」「ストリーミングサービス(アマゾンプライム、Netflix、Huluなど)」の各サービスの視聴状況を、関東1都6県の小中学生と保護者に訪問形式でアンケートを行いました。500件の回答がありました。主な結果を紹介します。
【小・中学生 1日の動画視聴時間】
1日にYouTube、テレビ番組、ストリーミングサービスで動画を見ている時間は、小中学生とも「120分以上」が最も多く、小学生が45%、中学生が47%。ともに半数に近い割合になっています。「60分くらい」より長時間の視聴をしているのは、小中学生とも4人のうち3人以上の割合になっています。
【サービス別の動画の視聴状況】
YouTube、テレビ番組、ストリーミングサービスのサービス別に視聴状況をまとめたのが上のグラフです。YouTubeとテレビ番組では、最も高い割合だったのが小中学生とも「毎日1時間くらい」でした。また、「毎日2時間以上」と回答したのは、YouTubeが小学生の19%、中学生の29%、テレビ番組が小学生22%、中学生16%でした。
【YouTubeとテレビ番組 どちらを多く視聴しているか】
上のグラフは、視聴している割合が高いYouTubeとテレビ番組について、どちらの視聴が多いか分析しています。小学生はわずかながらテレビ視聴の方が長いとした回答が多く、中学生はYouTubeの視聴時間に軍配を上げた回答が多い結果でした。
【親子が一緒に楽しむ時間との相関関係】
「親と子が一緒に楽しむ時間(親子の時間)」とYouTube、テレビ番組それぞれの視聴時間との関係を調べると、YouTubeの視聴時間と親子の時間の長短にははっきりした関係が見られませんでしたが、テレビ視聴は時間が長くなるほど親子の時間が長くなる傾向が小中学生ともに表れていました。
〇調査に関する詳しい結果はこちら(モバイル社会研究所のホームページ)から