2022.11.14

【高校入試】都市部校人気変わらず、公立高校離れさらに
第1回志願予定数調査

今春の公立高校前期選抜で試験開始を待つ受験生(2月8日、長野南高校)

県教育委員会はこのほど、2023年度高校入試について10月中旬に行った「第1回志願予定数調査」の結果を発表しました。受験生の皆さんは早速、自分の志望する高校や気になる高校についてチェックしたことでしょう。調査から、公立高校全日制を中心に受験生の志願傾向や、人気の学校・学科などを見ていきます。

調査は今年10月12日、県内中学3年生に公立高校の前期選抜、後期選抜での第一志望校を聞きました。後期選抜には私立高校、長野高専、県外志願、志願未定を含めて聞いています。調査結果の概要をまとめたのが次のです。23年度募集定員は11月に決定されるため、の募集人員は前年度の募集定員と「23年度学校別実施内容」から算出した仮の数値を使用しています。

●公立全日制への志望者減少傾向が一層進みました

志願予定者は全体で1万7659人、前年同期より307人減少しています。うち、公立高校全日制に志願したのは前期選抜(自己推薦型入試)が5233人、後期選抜(一般入試)が1万4434人で、前期の志願者は前年同期より76人、後期は同310人それぞれ減少しました。

この結果、受験生の志望傾向を示す後期選抜の志願割合(志願者全体に対する割合)を見ると、公立全日制は81.7%で前年同期より0. 4㌽低下しました。この割合は18年度の85.3%をピークに下降傾向で、今回は県教育委員会が入試情報を公表している16年度以降で最低になっています。学科別では特に普通科の低下が目立っています。

仮の募集人員で算定した公立全日制の倍率は、前期が1.35倍(前年同期1.38倍)、後期が1. 41倍(同1.44倍)でした。

●高倍率の学校・学科は都市部校に集中しています

公立全日制について各高校・学科の倍率を通学区別のランキングにしたのが次の。前期では第1通学区が市立長野・総合の3.20倍、第2が上田千曲・生活福祉の2.85倍、第3が下伊那農業・アグリサービスの3.60倍、第4が大町岳陽・普通の2.39倍―がそれぞれトップでした。後期は、募集人員が少なく高倍率になる学科もあるため、ここでは前期選抜を実施しない高校・普通科についてランキングにしています。第1は長野吉田の1.74倍、第2が上田染谷丘の1.50倍、第3が赤穂の1.48倍、第4が松本蟻ケ崎の1.83倍―がそれぞれトップでした。

今回の調査で、自分が志望する学校・学科の志願予定数はどうでしたか。受験校の決定は、これからが正念場です。調査の結果に一喜一憂することなく、目指す高校に自信を持って出願できるよう、最後まで頑張りたいものです。

〇第1回志願予定数調査結果の詳細はこちらから(県教育委員会ホームページ)