2022.07.14

「発掘された日本列島2022」展がスタート
文化庁、全国5地区で

文化庁は、「発掘された日本列島2022」展を全国5地区巡回で開催しています。毎年約8000件の発掘調査が実施されている中から、近年の発掘調査で特に注目される出土品を中心に展示する展覧会。今年の「我がまちが誇る遺跡」コーナーでは、諏訪郡富士見町の井戸尻遺跡群について、豊富な出土品を通じて発掘への地域の取り組みなどを紹介しています。県内からだと埼玉県さいたま市が最寄りの展覧会場になりますが、会期が7月18日までです。文化庁のYouTubeチャンネルで見どころを紹介する動画がアップされており、埋蔵文化財に関心のある人はそちらでも楽しむことができます。

今年の会場と会期は下表の通りです。埼玉(さいたま市)ほか北海道(伊達市)、宮城(石巻市)、宮崎(宮崎市)、奈良(天理市)で開催します。展示内容は、(1)我がまちが誇る遺跡 (2)新発見考古速報 (3)特集おうちで学び・楽しむ埋蔵文化財―など。概要は上部画像(チラシ表裏)をタップしてご覧ください。

井戸尻遺跡からは縄文土器「四方神面文深鉢(しほうしんめんもんふかばち)」(縄文時代中期 約5,000年前=写真)などの出土品が展示されています。

【四方神面文深鉢】煮炊きに用いる深鉢形の土器ですが、把手が大きく非実用的なフォルムです。口縁部の顔にも見える四つの大きな箱状の造形と、それとは対照的な引き締まった胴体が、絶妙なバランスを保っています。(高さ34.7㎝、把手部含む最大径36.5㎝ 富士見町教育委員会所蔵)

展覧会の見どころについて文化庁の調査官が解説する動画『「いせきへ行こう!」解説!「発掘された日本列島2022」』は、文化庁YouTubeチャンネルで公開中です。富士見町の遺跡を紹介しているのは次の約30分の動画です。