2022.04.13

親から「勉強しなさい」 わずか6人に1人
東大現役合格者アンケート

大学受験予備校の東進ハイスクール・東進衛星予備校を運営するナガセ(本社・東京)はこのほど、2022年度に同予備校から東大に現役合格した生徒に、両親との関わりについて聞いたアンケート調査の結果を発表しました。親から「勉強しなさい」とよく言われた生徒はおよそ6人に1人と少数派だったことが分かりました。

アンケートは、今春、同予備校から東大現役合格した生徒のうち384人からの有効回答を集計しました。毎年、同様のアンケートを実施しています。両親との関わりについては「はい」「いいえ」の2択の質問をしたところ、まず「勉強しなさい」とよく言われた東大合格者は22年調査で16.7%と少数派でした(グラフ1)。同予備校では「東大現役合格者の大多数は、自発的に勉強に取り組んでいたといえます」としています。

[グラフ1]両親から「勉強しなさい」とよく言われた(過去4年間)
[グラフ1]両親から「勉強しなさい」とよく言われた(過去4年間)

次に、「両親は自分の話によく耳を傾けてくれた」という質問(グラフ2)に対しては、86.0%の東大現役合格者が「はい」と回答しています。同予備校は「話をよく聞いてあげることで、子どもはよく話すようになり、表現力や語彙力が高まることにつながります。東大現役合格者は幼少期から、両親とのコミュニケーションを通じて、信頼関係を築いていたということもうかがえます」。

[グラフ2] 両親は自分の話によく耳を傾けてくれた

グラフ3~5は、自宅での読書習慣について聞いています。「欲しい本は買ってくれた」は約9割、「自宅に百科事典や図鑑があった」は7割以上、さらに約7割が「両親が本の読み聞かせをしてくれた」と答えています。同予備校では「東大現役合格者の多くが知的好奇心を刺激する環境で育ったといえます。子どもが本を好きになる大きなきっかけや、読書好きになる環境があったといえるでしょう」と分析しています。

[グラフ3] 欲しい本は買ってくれた
[グラフ4] 自宅に百科事典や図鑑があった
[グラフ5] 本の読み聞かせをしてくれた