2022.01.20

不登校のきっかけは「生活リズムの乱れ」や「体調不良」
小中学生の親を対象に調査

不登校の小学生は全体の約4%、中学生は8%に上り、不登校になったきっかけは小学生では「生活リズムの乱れ・遊び・非行」、中学生は「体調不良」が最も多いことが、ネットサービスなどを手がける民間会社がこのほど全国の小中学生の親を対象に行ったアンケート調査で分かりました。不登校の中学生の親は、6割が「どうしたらよいか分からないから好きなようにさせている」としています。

アンケートは、合同会社serendipity(大阪・堺市)が「不登校のわが子への接し方」を調べるため今月12日にインターネットで実施。小中学生の子どもを持つ親5396人(小学生の親3481人、中学生の親1915人)から回答を得ました。「子が不登校」と答えたのは小学生の親が154人で全体の4.4%、中学生は153人で8.0%でした。

不登校になったきっかけは、小学生が「生活リズムの乱れ・遊び・非行」が最多の22・7%。次いで「いじめや嫌がらせ」21.4%、「学校に行く必要がないという親の考え」16.2%と続きます。中学生では「体調不良」が最も多く27.5%、次いで「友人関係の問題(いじめ・嫌がらせ以外)」が26.8%、「いじめや嫌がらせ」が22.2%となっています(グラフ)。

子どもの不登校を改善するためにしていることは、「どうしたらよいか分からないから好きなようにさせている」が、小学生の親36.4%、中学生の親60.1%でともに最多。ほかに「学校に行くように促している」「カウンセリングに通わせている」「家または塾などで勉強させている」などの回答がありました(グラフ)。