2022.01.12

大学受験生の23%が学習時間減を実感
コロナ禍でモチベーション維持が課題

オンライン個別指導サービス「スタディコーチ」を展開するBuilds(東京)はこのほど、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、大学受験生の約23%が「モチベーションが下がり、学習時間が減少した」と感じているとの調査結果を明らかにしました。

調査は昨年12月、22年度に大学入試を受験する全国の高校3年生330人を対象にインターネットで実施。新型コロナ感染拡大による影響については、39.2%が「悪い影響を受けた」(「とても悪い影響を受けた」と「悪い影響を受けた」の合計)としました(グラフ上)。

「悪い影響」の内容は、回答が多かった順に「学習へのモチベーションが下がり、学習時間が減った」「友人との交流が減り、ストレスが増えた」「オープンキャンパスなどに行かれず、志望校の情報が手に入りにくくなった」「オンライン授業などにより学習効率が低下した」-などとなっています(グラフ下)。この結果、最も回答が多かった「―勉強時間が減った」は全体の約23%に上ることになります。また、受験勉強に際して行った工夫については「学習時間記録アプリの活用」「学習計画を作成」「オンライン上で友人と一緒に勉強・オンライン自習室を利用」「オンライン学習サービスを利用」などの回答があり、さまざまなツールを活用して学習のモチベーションを向上させている実態が明らかになりました。

同社は「直接的に学習内容の定着が難しくなるという問題よりも精神面での影響が目立った」と指摘。直接の交流が減る中でも「新たな形でのモチベーション維持の工夫が広がっている」としています。