県教育委員会は2月5日、2月10日(月)に実施する公立高校2025年度入学者選抜の前期選抜について志願者状況をまとめ公表しました。新入試制度で行われる初の選抜に、全日制、定時制合わせて80校に5896人が志願しました。
全日制62校には募集人員4290人に対し5613人が志願、平均倍率は1.31倍となっています。新制度で募集人員が全体で約15%増加しているため、志願者は前年に比べ373人増えたものの倍率は0.1㌽ダウンしています。学科別に見ると、全体倍率が低下している中で農業科、商業科、理数科などが前年より高い倍率になっています(下表)。

■全日制で約4割の学科は倍率がアップ
全日制の学校・学科別の志願者数は、下の表の通りです。
高倍率の学校・学科トップテンは、下伊那農業・地域資源2.17倍、須坂創成・商業2.15倍、長野東・普通2.04倍、上田千曲・生活福祉2.04倍、長野工業・情報工学2.00倍、上田千曲・商業1.96倍、赤穂・商業1.94倍、市立長野・総合1.92倍、上田千曲・建築と同・食物栄養1.88倍。
低倍率のトップテンは、蘇南・総合0.40倍、篠ノ井犀峡校・普通0.46倍、松代・普通0.48倍、阿南・普通0.56倍、小諸・音楽0.69倍、下高井農林・地域創造農学0.70倍、木曽青峰・理数0.70倍、茅野・普通0.71倍、蓼科・普通0.73倍、松代・商業0.75倍、諏訪実業・服飾0.75倍。
全体の倍率が下がったからと合格しやすくなって訳ではありません。上表で見る通り学科によって倍率のばらつきは大きく、そもそも高校入試で1.31倍という平均倍率は決して低倍率ではありません。学校別・学科別でみると、募集を実施する62校100学科のうち、約4割の学科は前年より倍率がアップしています。
(記事中の表はすべて県教育委員会の発表をもとにWiLL作成)