スポーツ庁はこのほど、全国の小学5年生と中学2年生全員を対象に実施した「2022年度 体力・運動能力調査」の結果を公表しました。反復横とびや50㍍走など8種目で行った実技テストの合計点は小5、中2の男女ともに前年度よりダウンしました。調査を中止した20年度を除き、これで19年度から3回連続して前年度を下回る結果になりました。県内小・中学生の体力合計点は、小5、中2の男子と中2女子は全国平均を上回りましたが、小5女子は全国をわずかに下回りました。前年度と比べると、小5の男女と中2女子が低下している中で、中2男子が上昇に転じています。
調査は昨年4月~7月、「握力」「上体起こし」「長座体前屈」「反復横とび」「50㍍走」「立ち幅とび」の6種目に、小5は「20㍍シャトルラン」「ソフトボール投げ」を加えた8種目、中2は「20㍍シャトルランか持久走の選択」「ハンドボール投げ」を加えた8種目の実技テストを実施。一人一人について各種目10点満点、合計80点満点で評価しました。
長野県と全国の体力合計点について、08年からの推移を見たのがグラフです。
【体力合計点の推移(長野県、全国の平均)】※スポーツ庁発表データをもとに作成
■小学5年生男子
■小学5年生女子
■中学2年生男子
■中学2年生女子
種目別に全国の状況を見ると、前年度に比べ▽「50㍍走」「20㍍シャトルラン」は小、中学校ともに低下▽中学の「持久走」「上体起こし」「反復横とび」が低下▽「長座体前屈」は向上▽「立ち幅とび」について、小学校と中2女子は低下、中2男子は調査開始以来の最高値▽「握力」「ボール投げ」は小、中学校ともほぼ横ばい-などとなっています。
調査は、実技テストのほか運動習慣などに関するアンケートも実施しています。調査結果の詳しいデータはこちら(スポーツ庁ホームページ)をチェック。