2025.12.20

勉強が分からないとき「AIに質問」が57%
中高生の家庭学習調査

家庭学習で分からないところを「AIに質問する」と回答した中高生が57%で、インターネットや教科書・参考書で調べるとした回答に次いで多いことが、文房具などの製造大手コクヨ(大阪市)が行った家庭学習実態調査の結果から明らかになりました。筆記する際、3人に1人はタブレットやスマホに手書きするとしていて、調査したコクヨでは「中高生の学び方が変化してきている」と分析しています。

調査は同社のユーザーを対象に今年2月と10月の2回、インターネットを利用して実施。合わせて2000人を超える中高生から回答がありました。

家庭学習で書き込む時は何に書くことが多いか? の設問では「紙系(ノート、ルーズリーフ、メモ帳)」が90.8%で最も多く、次いで「教材系(プリント、教科書、問題集)」が61.9%=は下のグラフ=でした。「デジタル系(タブレット、PC、スマートフォン)」も33.3%に上りました。デジタルデバイスの普及に伴い、「見る」だけでなく文具の一つとして「書く」にも使用する中高生が増えてきていると考えられます。

 

家庭学習でつまずいた際、どのように解決しているかを聞いたところ、インターネット(69.8%)や教科書・参考書(69.3%)での調べものに次いで、「AIに質問」が57.1%で3位という結果となりました。質問の相手としては「学校の先生に質問」(50.6%)、「友達に質問」(55.3%)を上回っていることが分かります=下のグラフ

多くの生徒は、インターネット検索の次にAIに質問するという形でデジタルツールを活用していて、生成AIは「第三の相談相手」としても受け入れられつつあるようです。

 

さらに、SchooやUdemyなど有料の学習サービスを利用したことがあると答えた中高生は15.3%となり、利用理由としては、「学力アップ」(45.9%)、「勉強をはかどらせる」(43.9%)でした。テストなどの具体的な目的だけでなく、勉強の質を向上させるために、有料の教育サービスを活用してることが分かりました=下のグラフ